ミマキウッドラボには、木工で活躍する様々な道具や機械が揃っています。
今回はそのうちの一つ、木工旋盤をご紹介します。
木工関係の施設以外ではなかなかお目にかかれない木工旋盤。
スタッフ中西も、ラボに入って初めて目にしました。
木材を軸に固定して回転させ、刃物を当てて削ることで木材を丸く加工することができ、
お皿やケーキスタンド、ボールペン、一輪挿しなどが作れます。
ラボでは、丸棒のご注文があった際にも角材から旋盤で加工しています。
今回使ったのは小型の木工旋盤。
お皿など器を作るには少々小さいですが、ペンや手のひらサイズの雑貨を作ることができます。
いざ、木工旋盤入門!
まずはラフィングガウジという刃物で荒削りをしていきます。
刃先から柄の方向へ斜めの角度がついた部分、砥石を当てる部分を「鎬(しのぎ)」といいます。
この鎬の部分を木材に沿わせるようにするとスムーズに削ることができるので、この感覚を掴むことが第一歩です。
刃をうまく当てることができると、力を入れなくても自然に刃が進んでいきます。
段差やガタつきのない表面が現れてくるのは快感!
手に伝わってくる感触も気持ち良いものです。
角のない丸棒ができたら、より細かい加工をするためにスピンドルガウジという刃物に持ち替えます。
これを使うと、曲面や球体を削り出すこともできます。
この4本は、どれもラフィングガウジとスピンドルガウジで作ったものです。
何やら不思議な形ですが、ペーパーホルダーとして使えそうなものや、楽器になりそうなものも…
経験を積むと、スピンドルガウジでこんなものも作れてしまいます。
これからの季節にピッタリですね!
スピンドルガウジでも縞模様を入れることができますが、よりシャープな切れ込みを入れるには、剣のような形をしたパーティングツールという刃物を使います
加工の済んだ部分を切り離すときや、均一な丸棒を作るときの目印付けにも使います。
ラフィングガウジやスピンドルガウジとは刃の形が異なっていますが、使うときの感触もガウジとは違い、切り込むような感覚があります。
移動方向をとってみても、ガウジは横方向に移動させていきますが、パーティングツールは縦方向で弧を描くようなイメージで動かします。
見た目にも尖っていて「ザ・刃物」という形をしていることもあり、少々緊張感が増しますが、
シャキッとした断面を刻むことができれば、作れるものの幅が広がりそうです。
教わってからというもの、旋盤にすっかりハマっているスタッフ中西。
ラボのミニ図書館にある『木工旋盤の教科書』を片手に、隙あらば旋盤を使おうと目論む日々です。
今回は入門編ということで小型の旋盤でしたが、より大きな旋盤を使えばお皿やカップを作ることもできます。
「毎日使うお皿を木で作りたい」
「ボールペンを作ってプレゼントにしたい」
「ともかく旋盤で何か作ってみたい」
など、興味が湧いたらぜひご相談ください!
※工房利用のご相談は個別に承っています。ホームページのお問い合わせフォームよりご連絡ください。